オッフェンバッハ〜間違えたけど結果オーライ〜

起きてホテルの朝食を食べに行ったら貸し切り。ケンタッキーフライドチキンのおじいさんみたいな人が朝食を作ってくれた。時間の流れがゆるやかになってきたので1時間かけて食事。他に誰もいなかったのでおじいさんと少し話す。昔はハードに働いていたけど今はここでのんびり暮らしているらしい。何をしてたのか聞くと奥から色々と出してきて昔はシーメンスで電気技師として働いていてこんな仕事をしていたと写真を見せながら説明してくれた。日本から持ってきたお土産を渡して、ちょっくら街を散歩。昨日歩いて気に入った公園やお店を見学。1年中店内がクリスマスのお店とテディベヤ発祥のお店が凄かった。女の子ができてここに連れて来たら感動するんだろうなぁ。サンリオとか凄いけどやはり本場にはかないません・・・
ホテルに戻ったらさっきのおじいさんがチョコをくれて帰りの電車の時間まで調べてくれた。記念撮影&握手してお別れ。ドイツのおじいさんの手はなんであんなに柔らかくて包み込むような包容力があるんだろう・・・
ローデンブルグからほんとはここに泊まる予定だったヴュルツブルグで乗り換え。ここもいい街だなぁ。いつかまた来てみたいもんです。フランクフルトのホテルがどこも高くて泊まれなかったので隣のオッフェンバッハに行かねばならないところ見事に迷って隣の隣の街まで来てしまった・・・
なんとかオッフェンバッハに着いてチェックイン。ホテルの陰気そうなおっちゃんにカード払いを頼んだところできねーとの返事。仕方ないので現金で払う。部屋はまともでほっとして鍵を預けて駅まで歩く途中でスーパーで飲み物補給。飲み物はスーパーが一番安いですたい。
フランクフルト駅まで一駅のはずなのによくわからんのでブラジル人のサポーターに聞いてなんとか到着、、、したはずが降りたい駅と一駅違ってた。なんてこった。フランクフルトはわかりにくい。ソーセージとの違いが日本人にはわからん。違った駅で降りたものの降りたら縁日みたいな感じで出店が一杯出てた。ソーセージを買ってぱくつきながらうろついてたら、芋団子(芋をすり潰して団子状にした食べ物。北海道でよく食べる)みたいな食べ物をハケーン。じろじろと見てたらお兄さんが一口食べる?って食べさせてくれた。美味しかったので一つくださいとうちらのやり取りを見てたお店のおばさんに頼んでお金を払おうとしたらいらないとのこと。おばさん、ダンケシェーン。一口くれたお兄さんに日本にも同じような芋団子という食べ物があって砂糖やハチミツをかけて食べると教えてあげてお別れ。相棒は相棒で、ワインをグラスで飲んだあとウロウロしてたら、通りすがりの人にグラスにワインを注いでもらってたらしい。W杯中なのだからかわからないけどドイツ人のホスピタリティーはさすがです。ダンケ。
目的地に行こうとしてたら日本でいう100円ショップみたいな1ユーロショップを発見。ついぷらぷらと覗いてしまった。ドイツに来て一番最初にここを発見してれば安くすんだのになー。
今日はフランクフルトでフランスVSフランス戦ということでパブリックビューイングもあった。案内所で場所を教えてもらおうとしたらその横でサッカーゲームを発見。プレーしてる人達が終わったので相棒と二人でやらしてもらったもののうちらはお互い素人でつまらないので代わってもらった人達を誘って4人ちゃんぽんにしてチーム戦。余った一人は審判を引き受けてくれた。終わったあとみんなで記念撮影。W杯があると皆フレンドリーで楽しいっす。フランクフルト名物のリンゴ酒を飲みたくなったのでザクセンハウゼンに移動。警官に聞いてやっとこさ目的のお店に到着。お店はW杯観戦ってことで店内はやってなくて外に椅子とテーブルを出して使い捨ての紙皿とプラスチックのコップで営業中だった。容器がしょぼいのがちと残念。
席を探してたらブラジル人サポーターから「ニッポン・チャ・チャ・チャ」をやられる。アリガトーといいながらこちらもニッポン・チャ・チャ・チャ。ブラジルとフランスどっちを応援するんだって聞かれたので「もちろんブラジルだよ、日本に勝った国だしジーコもいるしね。」と無難な回答。リンゴ酒を飲みながら、ポルトガルVSイングランドをTV観戦。リンゴ酒でブラジルサポと乾杯してたら、隣のドイツ人グループと目があった。腕にタトゥーしてたりとちと強面な感じ。日本じゃタトゥーしてるとサウナにも入れないんだぞと言いたかったけどW杯だしまぁいいかと思って話しかけたらすんごくいい人達だった。腕章に今までドイツが優勝した年が入っていたのでベルンの奇蹟を見てたので1950年がベルンだよねと聞けた。映画は見ておくもんだ。「2006」もあったのでそうなるといいねといったらちょっと恥ずかしがってた。年を聞いてみるとほとんど同じくらいかちょい下だったけどまだ学生らしい。日本人の印象を聞いてみると「シャイで大人しいけど頭がよくて礼儀正しい」イメージらしい。話してたら隣のドイツ人のおばさんが、あんたたち顔にドイツのペイントしなさいよと言ってきたので隣に座っていたアレックスと一緒に顔にペイント。そんな感じで盛り上がってたらお店のおじさんが頼んでないのに料理を持ってきた。頼んでないけどまぁいいかと思っていくら?って聞いたらお金はいらないとのこと。ドイツと日本の友情に乾杯―!最高です、ドイツ。ドイツ名物のアイスバイン(豚のすね肉)にフランクフルトとソーセージ、フランドポテトの盛り合わせ。とりあえずドイツのうまいもん食っとけって感じらしい。
イングランドポルトガルの試合がいつのまにかPK戦に突入。彼らにどっちを応援してる?って聞いたらポルトガルとのこと。理由はドイツとイギリスとの歴史的なことと次に対戦する可能性を考えたらポルトガルの方が勝ちやすいからだとか。PKでイングランドがはずすたびにお店のドイツ人は喜んでいた。ケルンでのこともあるけどドイツ帝国大英帝国の歴史の因縁を感じざるをえなかった。日本人にはわからない何かがきっとあるんだろうな。
ポルトガルが勝ってアレックス達はパブリックビューイングに今日のメインイベントのフランスVSブラジルを見に行くらしい。折角知り合ったのにほんとにごめんねと何回も言って行ってしまった。律儀にあやまるところがドイツ人の誠実さを感じて親ドイツになってしまった。連絡先を交換しなかったけどいい出会いでした。お店のオヤジもありがとう。
河のほとりにあるパブリックビューイングに行く前にスーパーで水分補給と飲み物探してたら懐かしい日本語と「よさこい」だとか「北海道」というフレーズが聞こえてきた。同じ道産子ということでついつい話しかけてみると、彼らは北大のよさこいを踊っている学生サークルで、よさこい祭りで優勝したのでロッテの広告兼ねてフランクフルトに来ているらしい。昨日着いたばかりで、よさこい踊っていたら荷物が全部盗まれて大変だとか・・・これからミュンヘンにも行くらしいのでミュンヘンの情報とか立ち話して店内で記念撮影。盛り上がってたらいつの間にか記念撮影にドイツ人がまじってた・・・連絡先を交換してお別れ。フランクフルトのスーパーでそんな出会いがあるとは・・・
パブリックビューイングには人が多すぎて入れなかったものの周囲はお祭り騒ぎ。サンバを踊っているブラジル人がいたのでつい習性で中にまじって踊っていたら気がついたら目の前にTVカメラがっ。相棒は日本で放送されたらまずいってことでいつのまにか隣から消えてた(絶対ドイツの放送局だと思うんだけど)。ライン川の橋の上で球蹴りしてる連中がいたので混ぜてもらったら相棒にも強烈なパスが・・・どうやらここにいる人達はみなサッカーができるはずという思い込みがあるらしい。
疲れてきたので電車で帰ろうと思ったらふと見かけたトラムもどうやらオッフェンバッハに行くらしい。トラムに乗って乗車券買い忘れてたらいつのまにか終点に到着。駅名はオッフェンバッハらしいけど全然知らないところ。相棒に言うと不安がると思ったので何知らぬ顔でタクシー拾ってホテルに到着。いやー、なんとかなるもんだ。ホテルに着いて鍵をもらおうとしたら金は払ってるか?と言われたのでちょいギレ。さっき払ってるつーのとレシート見せてホテルのロビーのPCでメールチェック&mixiのはずがOSはドイツ版のリナックス、ブラウザはFirefoxと全然わからんちん。キーボードもzの位置とか違うんだよねー。ホテルのレストラン(ほとんど居酒屋)のプロジェクターでブラジルVSフランスの終わる寸前を鑑賞。なんとブラジルがあっけなく負けてしまった・・・こりゃーフランクフルトの夜は大騒ぎだなぁ。オッフェンバッハでよかったかも。ドイツ最後の夜ということで荷造りして就寝・・・