「いつか起こると思っていた・・・」って言うのは簡単だけど・・・

竹ノ塚の西側に住んでる人間なら誰でも渡ったことがある踏切でついに事故が発生。手動式で踏切が開いている時に事故が起きたのが極めて異例ということで竹ノ塚上空にはヘリが3機。例の踏切の一番前の列で空くの待ったことがあるけど準急・特急が通過する時の風圧は大の大人が後ろに後ずさりするほどだったりします。こちらのBlogに詳しく書かれてますが、これは決して踏切保安員個人の問題ではないです。長い踏切内を歩くのに時間かかるお年寄りがいたら背の高さで止めて渡りきるの待ってたり、上り下り両方とも何本も通過で赤ランプが点ってて諦めてた時に数十秒だけ空けてくれたりむしろ過密するダイヤの中で神業のような操作っぷりに感動すらしてました。彼らは職人でした、マジで。
以下、竹ノ塚駅西口南地区第一種市街地再開発事業が完了します。からの引用。

昭和59年の再開発基本構想から始まった竹ノ塚駅西口南地区市街地再開発事業が、21年の年月を経ていよいよ本年3月に完了します。竹の塚地区の新しいランドマークとなる背の高いスマートなビルは、一般公募により「エミエルタワー竹の塚」と命名されました。
事業目的
 本事業は、安全で快適な都市基盤の整備、地域商業の活性化、良質な都市型住宅の創出により、良好な複合市街地を形成し、施行地区内だけでなく広い範囲の地域活力の再生と生活利便性の向上を目的としています。

事業概要
 昭和59年2月     竹ノ塚駅西口周辺地区再開発基本構想策定
 昭和61年2月     竹ノ塚駅西口周辺地区再開発事業基本計画策定
 平成 元年4月     竹ノ塚駅西口南地区市街地再開発準備組合設立
 平成 6年4月     竹ノ塚駅西口地区地区計画都市計画決定
              竹ノ塚駅西口南地区第一種市街地再開発事業都市計画決定
 平成12年3月     組合設立認可
 平成14年6月     権利変換計画認可
 平成14年9月     工事着手
 平成17年3月10日  事業完了(予定)

21年前の再開発基本構想では踏切の問題が含まれてたみたいです。北千住→梅島、谷塚北越谷が高架化されたのに何故竹ノ塚だけ除かれたのか・・・車庫があってお金がかかるからだけではないはず。何故エミエルタワーのみの建設になったのか気になるとこです。
そのエミエルタワーですが・・・

さらに、地区内に広場・緑地を整備するとともに、駅方面からエミエルタワーにつながる交差点を改良し、歩行者の安全と利便性を確保しました。  

安全と利便性を確保だなんてなんかの悪い冗談すか?事故現場と目と鼻の先なのにエミエルタワーに触れた報道は皆無。OPEN間近だからなのかな・・・再開発計画からいつどのようにして踏切工事が消えたのかわからないけど、区の財政の健全化のためにも金かかる立体交差化よりもマンション販売&テナント収入が見込める高層ビル建設Onlyになった感じがします。事故の表層的なところはニュースになってるけど、本質的な部分については見逃されてます。直接的な原因は監視員の見落としかもしれないけど、踏切の危険性を知っていながら解決に向けて何も手を打たなかった行政・鉄道会社の不作為こそが根本的な原因でしょう。21年かけてビルを作った挙句今回の事故をきっかけにまた更に年月とお金をかけて踏切の立体化・・・事件が風化してまた問題が先送りにならないよう我々住民は今後の動向をチェックする必要がありそうです。住民の無関心も原因の一つだったのかもしれないので・・・